Dio110インプレッション

小型二輪免許を取得して約1年、母から譲り受けたスーパーDioがいよいよ限界にきた上に2年の自賠責が切れるので、ホンダDio110を購入。これが去年の話。
1年ほど乗ってみての小型二輪というモビリティの感想とDio110のインプレッションです。

脱腸の手術後にずっと乗ってたスーパーDio、オイルポンプのバルブを清掃・調整をしても、アクセル全開だと白煙吐きまくりが直らない。父曰く「2ストは原理上、白煙は絶対出るぞ」とのことである。なにせ燃料にオイルを混ぜて燃焼させているのだ。
「息継ぎ」もあったりして、こちらはキャブを清掃、調整で一応は直ったが、やはりどうにも完調とは言いがたい。
その前にも、電装系でレギュレータ(電圧調節回路)が壊れて修理に2万円ぐらいかかった。

スーパーDio AF-27
在りし日のスーパーDio

これはやはり寿命である。20年前、母の通勤の足となり、また10年近くのブランクの後に自分の通勤の足になった。もう天寿を全うさせてもよかろう。ということで、125ccのスクーターに買い換えることに。

一度、相場と実物を見ておこうと何軒かバイク中古車ショップの目星をつけて見に行った。
目をつけていたのは125ccのホンダ リード。

しかし、1軒目のショップはガレージのような写真と違って、解体場のような趣。倉庫や空き地にギチギチにバイクが置かれている。アテにしてたWEB掲載のリードは数年前の写真だとか。プジョーのモペッドを発見して喜んでる人とかいたり、予算と排気量を「大将」に伝えると見繕ってくれるような仕組み。まあ、いろんな車種は見れましたが。

2軒目はディーラーでもある普通のバイクショップ。カワサキの1000ccニンジャに純正サイドバック装備のバイクがあった、カッコいい、乗れないし買えないけど。ここはお目当てのリードがあったので色々と聞いてみた。が、実車を見て大問題が発覚。

アパートの駐輪場に入らなさそう…

駐輪場に入る車種から探すしかないのでは、と思いつつ、自宅より徒歩5分の輪業屋が中古車の扱いもあるので、ちょっと話だけ聞きに帰りに寄ってみた。曰く、「この先代アドレス(V125 2009〜2017年モデル)なら、小さいので希望に合うと思います、在庫はまだ数台あります。あるいは110ccモデル…表のDio110とか、中古も探しますよ、そんなに日にちかからずに見つかると思います」とのことだった。その日は一旦、店の中古Dio110を少し見て帰った。

予算よりちょっと高いが「走行距離も短いし街乗りなら全然余裕っすよ!」と若いメカニックの兄ちゃんの後押しもあり決定。 近所なので手続きも全部やってもらえる上に歩いて行って乗って帰れるので便利すぎる。家から押していっても行ける。
実際、購入後にパンクした時は家からDio110を押して持って行った。

現金払いで買いました14万7000円、iPhoneより安いバイクである。
(iPhoneXS Max 512GBの2019年8月現在の公式ストア価格は16万8000円)

Dio110インプレッション

原付の倍、最高速度60km/hまで可能なので最初は結構怖かったものだが、慣れとは恐ろしいもので(?)、最近は速度だけなら、それほど怖くはない。ただ、「この速度域で転倒すれば、そりゃ簡単に死ぬわな」とは、常々思う。

加速も自分には十分だし、最高速度も60km/hでれば一般道では十分である。長い坂道ではフルスロットルでないと60km/hが維持できなかったりするので、やはり微妙にアンダーパワーなのかもしれない。110ccゆえの非力さ。

東南アジアなどで免許区分が110cc基準で設定されている国があるそうで、この排気量になっているそうだ。日本だと125cc未満が「小型二輪」区分なので、125ccでの性能が追求されてホンダ PCXが開発されたりした。PCXの走行性能、省エネ性能は非常に良いそうだが、自分には値段とサイズとスタイルではじめから候補外。

クルマで1時間かかるジュンク堂にも、Dio110でちょいちょい行けるようになった。出力の安定しない原付きだと4車線国道が恐ろしすぎる。実際にはまあまあ原付も走ってるんだけど。

シート下のラゲッジはヘルメット1個がギリギリ入るサイズ。まれにレビューで「○○のヘルメットが入らなかった」という書き込みも見かけるが。A4クリアファイルは若干曲げれば入るという、これまた微妙さ。リアボックスをつければ、相当収納は増やせる(少なくともラゲッジとボックスでヘルメット2個入る)が、スタイルを崩したくないので付けてない。

大径の車輪なので、走りはいいです。
二輪には走らせる楽しみがあることを感じるに十分な性能もある。

モビリティとして

原付で少し遠くの病院に通いやすくなったのだが、30km/hの制限があるので厳しいこともあった。

総論としては、小型二輪は優れたパーソナル・モビリティである。

小型二輪のメリットはざっとこんなところ

  • 60km/hまで出せる
    • クルマの流れに乗れる
    • 原付よりも行動範囲が広がる
  • ランニングコストが安い
    • 燃費がよく月1回3Lぐらいしか給油しない
    • 自動車税も年3600円
  • コンパクト
    • 奥行き1mぐらいの駐輪場に置ける
    • 公道でも専有面積が小さい
  • 二人乗り可
    • うちは二人世帯なので、二人で短距離が乗れれば十分

ただし、二輪車であるがために最大にして致命的たりうる(文字通り命に関わる)欠点もある。

  • バランスを取らないと転倒する
  • 事故時の負傷率、重傷度は当然、クルマの比ではなく高い
  • エアコンがない
  • 屋根がない
  • 自動車専用道、高速道路が走れない

バランスを取らないと転倒する
事故時の負傷率、重傷度は当然、クルマの比ではなく高い

この点に関しては、すでに体感済み。スーパーDioで1回、Dio110で1回、転倒している。
Dio110での転倒は今年の1月ごろだったか、パンクしていて後輪空気圧がなかったところへ急ブレーキ、グリップがなくなり転倒。右足首を捻挫。工事の規制列待ちの中だったので、止まりきれなかったら前方車と接触して物損にもなりかねなかった。

エアコンとキャビンがないのは夏冬は非常に辛い。防寒装備なども結構しっかりしなくてはいけない。ワークマンの防寒ウェアが安くて優秀であるが、スタイルと風でバタつく点は仕方がないところ。

デメリットを考えると、みなさん軽自動車を買われる訳ですな。
だから、地方も渋滞が激しくなって困る。大体、一人しか乗ってないんだし、バイクぐらいの大きさのモビリティがあれば、道路事情も良くなるのではないかと思う。現に昔から乗っていたであろうお年寄りが、今でもカブや原付でスーパーにきてるし。母も高卒後しばらくは原付きで通勤していたそうだ。エンストしやすいのにキックスターターが嫌で仕方なかったとのこと。

このあたり上田篤という建築家による「坪車」(つぼぐるま)なる超小型車のコンセプトがあったりする。

人ひとりが移動するだけでも、自動車は路上の結構な面積を専有する。自動車が増えれば、バイパスを通して単位時間当たりの交通量を増やす必要がある。その根本にあるのは自動車の大きな専有面積というわけだ。

松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」 ツボグルマ”の理想と現実

似たようなタンデム二人乗りのコンセプトカーをトヨタが発表している。発表当時は「走る棺桶」などと、まとめサイトやらでは揶揄されていた。

2019年の今、ヤクルトのセールスレディーが実際にこういうクルマを使って配送に回っている。下記のトヨタによる事例紹介は宅配クック123。
(近所にも宅配クック123の営業所はあるが、下記のコムスは持ってない模様)

小型二輪は地方コンパクトタウン低所得世帯の足として実に頼もしいヤツである。
ただ、カバーと鍵×2の防犯装備を外すのが面倒で、近距離はロードバイクを使ったり、電動自転車を借りたりしている。

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